Park Side Hygge

幸せってなんだろう?豊かさってなんだろう?雑記ブログでテーマは色々だけど、そんな問いを含んだ方向で書いています。 きっと今は、そんな問い直しをする時期なんだと思うんです。

Hygge?

simple,natural,smile,cocoa,chocolate...

突板とダブルバインド

この家に引っ越すときに、家具を揃えなくてはならなくて。

嫁からはその選択を一任されていた。というか嫁の体調があまり良くなくて、そうならざるを得なかったということもあるのだけど。

 

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ソフトメープルのテーブル。スベスベで気持ちいい。

 

僕にとってこれはありがたかった(体調が悪いことではなくて家具選びを任されたことね)。

そして不思議と嫁と思い描いているテイストが似ていることもとてもありがたかった。2人の好みの主張が強く、かつお互いの望むテイストが違っていた場合、争いは避けられないだろうから。

 

イメージは『なんか北欧っぽい感じで木の温かみがある感じ』である。

 

家具といっても必要最低限のもの。ダイニングテーブルセットとソファーとローテーブルだ。他のものはまあ追々でいい。

 

 

家具については全然詳しくなかったから、とにかく色々な家具屋を見て回った。

全然家具に詳しくない僕が色んなテーブルをさわさわして気づいたのは、この世界には『暖かい木と暖かくない木がある』ということだ。

 

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ローテーブルはアルダー、ソファーはホワイトアッシュ。

 

これは知っている人にとっては当たり前な話だと思うけど、木の家具には【無垢】のものと【突板(つきいた)】で作られたものがある。

 

無垢というのは、木そのものを使っていること。テーブルであれば木の板を何枚か並べて、それを繋ぎ合わせて作る。場合によっては一枚板という、一枚の木の板だけで作られたものもある。高い。

 

では突板とは何かというと、芯材(木屑を固めて作るMDF材等)の上にベニヤ板を貼り、その上に木を薄くスライスしたシートを貼ったものである。

 

なぜこのようなことをするかというと、安価で大量生産が可能、そして品質の安定化、均一化がはかれるからだ。

 

僕が触って『冷たいな』と感じた家具は突板でできたものだった。

それはたぶん実際の温度的な意味で冷たいのではなく、『表面は木のように見えるけど、中は違っている』ということに起因するんじゃないかって思った。

 

 

心理学に『ダブルバインド』という言葉がある。 wikipediaから引用すると

ダブルバインド(Double bind)とは、ある人が、メッセージとメタメッセージが矛盾するコミュニケーション状況におかれること。

 ざっくりいうと、『愛しているよ』と言われながら殴られたりするような状況である。

それをされた側は心理的機能不全を起こすか、それを避けようと心を閉ざしてしまう傾向にある。

 

このようなダブルバインド的な状況は社会の至る所で見られ、それが僕たちの心を冷やす・・・といったことを西村佳哲さんの本で読んだ。マニュアル通りの笑顔の接客の裏にある本音との乖離。個性を大切にと言いながら他人との優劣で評価される学校教育。。

  

突板の家具は、『そのように見えるけどそうではない』という存在自体がダブルバインド的なメッセージとして触れる人に伝わり、それが『冷たい』と感じさせるのではないかと思った。

 

 

思い切りディスってしまったが、もちろん突板家具の存在自体が悪いわけではない。

安価で大量生産が可能、反りにくい、製品のブレが少ないという意味での高品質、、、資本主義社会ではそれはむしろ正義なのだ。家具にこだわりがない人は安くて安定した品質のものの方がいいに決まってる。デザインの美しいもの、手のかかった、丁寧に作られたものもある。(そういったものは大抵高いのだけど)

 

でも少しずつ、『ありのまま』や『素材の良さ』『その人らしさ』そんなものを大切にする世界に、シフトしているような気がするんです。 

 

 

 ダイニングセットはKEYUCA
ソファーはesq
ローテーブルはMOMO natural

 

で決まった。木っぽさを大事にしながらカッコつけすぎない感じ。なかなかイメージ通りに収まったと思う。

 

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ちょっと待っていま眉毛ない・・

 この家に住んでから、2人ともめっきりカフェに行く回数が減った。

木のぬくもりと緑に囲まれた、なかなかHyggeな空間です。